休日に録り溜めたビデオで

「日本中を巡りステキな家族を求め旅をする」という

内容の番組を見ました。

 

 

今回の旅先は当別町でした。

 

 

そのなかで木で車いすを作っている家具職人に

会いに家具工房を訪ねていました。

 

 

機械場は廃校になった小学校の体育館。

玄関には二宮金次郎像も。

 

 

 

木の車いす???

 

 

聞いただけでは想像が付かなかったのですが

映像に映し出されたのは何とも温もりと優しさが

溢れるものでした。

 

フレームの曲げ木は、ものすごく高い精度と技術。

美しいフォルム。

 

 

ここまで来るのには相当なご苦労があったそうです。

 

 

職人のコンセプトは木の車いすに乗っている事に

ステータスを感じ、人に見せたくなる事により、

より一層の社会生活への積極的な参加を促す。

 

 

バリバリと活動している方を見た健常者や若者が

格好良い、負けていられない、あんな生き方をしたい、

と自分を見つめ直し、勇気づけられる。

 

 

そしてこんな思いも。

 

 

故郷の柱のキズ、ダイニングテーブルの優しい肌触り

そっと抱きしめてくれるような椅子の座り心地。 

 

いつかあなたに娘が生まれ、その子がつかまり立ちした時、

ちょうど口元にある椅子 の座面をかじかじして

ついてしまった歯形の横に、幼き頃のあなたがつけた

歯形の跡があったら嬉しい。

 

 娘が成長し、男を家に連れてきて、

その男が「娘さんを」という時に引っくり返すテーブルが

旅する木の家具であったら嬉しい。 

 

「いっつも父さん、ここに座って、ビール飲んでたもんね。

この椅子、よく見たら角がすり減って丸くなってる。」 

「この椅子はもう、父さんそのものよね。」 

なんて会話がされたなら、とっても嬉しい。

 

 

「旅する木」

なんてステキな表現なんでしょう。(感動。。。)

 

 

 

この番組を通して素晴らしい職人さんと作品を

知ることが出来て良かったです。 

前田

カテゴリー: スタッフブログ

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